広告に出ない土地2
土地には、自分自身で買った土地と、祖先から受け継いできた、土地の2種類の取得形態があります。
自分で買った土地を「いつ・誰に・いくら」で売っても、誰からも文句は出てこないのですが、問題は、祖先から受け継いだ土地を売却する時です。
名義人である地主であっても、あくまでも祖先からの預り物(非売品)であり、売りものではないのです。
沖縄は、本土と違って、祖先崇拝の慣習の強い土地柄です。
昭和36年以前は、家督の相続制度があり、トートーメーを見る長男にすべて財産は、相続されてきました。
昭和36年以降は、新法に基いて、次男・三男または、長女や次女にも平等に相続権はありますが、現実の沖縄の慣習では、トートーメーを見る長男が財産を受け継ぐのが、実情です。
とくに50歳以上の年配の大半の方にとっては、この慣習は当り前のことなのです。
※沖縄では、トートーメーがらみの行事ごとが年中あり、トートーメーを管理する=財産をもらえるものというのが当たり前になっているのです。
沖縄では、祖先から受け継がれた土地を売却することは、罪の意識を強く感じ、バチアタり的な事になります。
そういう、売主の事情があるので、土地を売る条件の中に、「売地カンバンを立てたらダメ」「広告も載せたら、ダメ」というふうな制約を受けてしまい、基本的には「コッソリ、売ってくれ」というふうになってしまうのです。
今までの経験から、そんな、オープン(広告)にできない土地には、良い土地が多いのです。
広告に出ないだけで、裏では、トートーメーがらみの土地の売買はコッソリおこなわれており、買主さんがコッソリ見るというマナーを守ることができれば、業者は良い土地の情報を優先して提供をしてくれると思いますよ。
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